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誰かに必要とされているうちは、大丈夫だった。
子どもが小さくて、夫が忙しくて、私がいないと回らなかった。
しんどかったけど、少なくとも自分の居場所ははっきりしていた。
子どもが手を離れて、ふと気づく。
必要とされていない私は、何なんだろう。
※以下は実際によくある相談内容をもとに再構成した会話です。特定の個人の投稿ではありません。
まずはこの相談から
夫とは会話がありません。仕事もしていません。
誰の役にも立っていない自分に、価値があると思えないです
役割がなくなったとき、自分に何も残らない気がして
でも「〇〇さん」って名字で呼ばれるのが、思ったより効きました
ただ、誰のためでもない時間が1日1時間あるだけで、だいぶ違います
「必要とされる」は、自信の土台としては不安定です
誰かの役に立っているという実感は、たしかに支えになります。
ただ、これを土台にすると、ひとつ弱点があります。
相手の状況が変わると、土台ごと消えること。
・子どもが成長する
・夫が家にいなくなる/いすぎる
・親の介護が終わる
どれも、こちらに落ち度がありません。それなのに、居場所だけが先に消える。
だから空の巣がしんどいのは、寂しいからではなく、自分の価値の根拠が外部にあったからです。
もう1本、目盛りを持つ
この記事で言いたいのは、家族を大事にするなということではありません。
目盛りが1本しかないのが危ないという話です。
1本しかないと、その1本がゼロを指したときに、全部がゼロに見えます。
2本目は、大きくなくていいです。
・名字で呼ばれる場所がある
・誰のためでもない1時間がある
・自分の名前の口座に、自分で稼いだお金が入る
共通しているのは、誰かの反応がなくても成立することです。
褒められなくても、感謝されなくても、事実として残る。
50代でこれを考え始めた人は、50代で離婚を考え始めた話も合わせて読んでみてください。平均余命はまだ30年以上あります。
今日からできること(3つだけ)
1. 「役割」以外の呼ばれ方をする場所に行く
パートでも、教室でも、ボランティアでもいいです。
「〇〇ちゃんのママ」ではなく、自分の名字で呼ばれる場所を1つ作る。
効果を軽く見られがちですが、実際に効いたという声がいちばん多いのがここです。
2. 成果の出ないことを、あえてやる
誰の役にも立たないこと。上達しなくてもいいこと。
役に立つかどうかで選び続けてきた人ほど、ここが効きます。
「無駄」を自分に許可できるかどうかが、じつは自己肯定感の核心に近いです。
3. 1日の中に、誰にも報告しない時間を作る
30分でいいです。何をしたか誰にも言わない時間。
家族に隠すという意味ではなく、報告しないと存在しないことになるという感覚から抜けるための練習です。
手を動かして頭を止める方法としては、爪に色を塗る15分の話も合わせてどうぞ。
最後に
必要とされなくなったのは、あなたの価値が下がったからではありません。
相手の人生が進んだだけです。
それは本来、喜んでいいことのはずで、
喜べないとしたら、それは自分の目盛りが足りていないという合図です。
今日は、誰にも報告しない30分を取ってみてください。
何をしてもいいし、何もしなくてもいいです。
