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カートに入れて、しばらく置いて、結局消す。
1,500円。
夫のビール代より安いのに、自分のものだと決められない。
「もったいない」と思っているわけじゃない。
自分に使う理由が、うまく作れない。
※以下は実際によくある相談内容をもとに再構成した会話です。特定の個人の投稿ではありません。
まずはこの相談から
子どもの服はすぐ買えるのに、自分の化粧品は詰め替えを引き延ばして使ってます。
誰にも責められてないのに、なんでこんなに罪悪感があるんでしょうか
これ、稼いでないからかと思ってたけど、働き始めても変わりませんでした
「自分を優先する」こと自体に慣れてないだけで
いつも自分のものだけ買わない人で、子どもの私はそれを見て育ちました。
いま自分が同じことをしていて、正直ぞっとしてます
我慢って、教えてないのに伝わるんですよね
罪悪感の正体は、優先順位の癖
お金がないから使えないのではありません。
同じ1,500円でも、子どものものなら迷わないなら、それは金額の問題ではない。
起きているのは、「自分を後回しにする」が体に入っている状態です。
・家族のものは「必要」
・自分のものは「贅沢」
この仕分けが自動で走るので、判断のたびに自分だけ落ちる。
誰も指示していないのに、毎回そうなる。
そして厄介なのは、これがうまくなればなるほど、家庭が回ってしまうことです。
回っている限り、誰も問題だと思いません。
「きれいになれば愛される」ではありません
ここを間違えると逆効果になるので、はっきり書いておきます。
自分にお金を使うのは、誰かに見られるためではありません。
夫に気づいてもらうためでも、若く見られるためでもない。
目的は「自分の判断で決めた」という経験を1回積むことです。
買ったものが何かは、正直どうでもいい。決めたという事実だけが残ればいい。
だから安くていいし、誰にも見せなくていい。
むしろ誰にも気づかれないもののほうが、練習としては純度が高いです。
夫の反応で自分の価値が決まってしまう感じがあるなら、女として見られなくなったときの話のほうが近いところにあります。
今日からできること(3つだけ)
1. 金額の上限を先に決めて、使い切る
「必要なら買う」だと永遠に必要になりません。
月2,000円は自分に使うと先に決めて、余らせない。
使い道を考えるのではなく、枠を消化する作業にしてしまうと、罪悪感が入る隙間がなくなります。
2. 家族が使わないものにする
共用のシャンプーや食材だと、「家のため」に化けます。
自分しか使わないもの。自分しか飲まないもの。
家計に紛れないことが条件です。
3. 理由を作らない練習をする
「疲れてるから」「頑張ったから」と理由をつけて買っている間は、まだ許可制です。
理由なしで買う。ほしいから買う。
最初は落ち着かないと思います。それが普通です。落ち着かなくなるほど、この癖は深いということでもあります。
「家族が使わないもの」の具体例としては、爪に色を塗る15分の話も合わせてどうぞ。
最後に
自分に使えないのは、心が狭いからでも、贅沢を知らないからでもありません。
ずっと後回しにするのが上手だったからです。
上手なことは、たいてい気づかれません。自分でも。
今日は、1,500円のカートを消さずに置いておくだけでいいです。
買うのは明日でも大丈夫です。

