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子どもが独立して、家に二人になった。
そのとき初めて気づいた。
この人と、話すことが何もない。
あと20年、30年。
今日と同じ日を、あと何千回。
※以下は実際によくある相談内容をもとに再構成した会話です。特定の個人の投稿ではありません。
まずはこの相談から
夫のことが嫌いというほどでもないのですが、この先ずっと一緒にいる想像ができません。
いまさら離婚なんて、と自分でも思います。年金のこともよくわからないですし
周りには「この歳で?」と言われましたが、あと30年あると思ったら、いまが早いほうだと思ったので
請求には期限があるので、知らないまま進めるのがいちばん危ないです
感情で決める前に、その2つの数字だけは出しておいたほうがいいと思います
「いまさら」ではない理由
50代で離婚を考えると、多くの人が「いまさら」と言います。自分でも言います。
ただ、数字で見るとこうです。
50歳の女性の平均余命は、まだ30年以上あります。
結婚してからここまでが25年だとしたら、これからのほうが長いということもふつうにあり得ます。
「いまさら」ではなく、たまたま折り返し地点にいるだけです。
もちろん、離婚しないという結論でも構いません。
ただそれは、「いまさらだから」ではなく、比べた上で選んだという形にしておいたほうがいいです。
この年代で、決める前に必ず出しておく3つの数字
50代の離婚は、20代・30代とまったく別の競技です。感情より先に、数字が効きます。
1. 年金/婚姻期間中の厚生年金は分割の対象になります。ただし請求には期限があるので、決める前に年金事務所で確認を(無料・離婚前でも相談できます)
2. 家/持ち家か、ローンが残っているか、名義は誰か。ここがいちばん揉めます
3. 保険と貯蓄/学資・生命保険・退職金。退職金も財産分与の対象になり得ます
とくに家とローンは、知らないまま話を進めると取り返しがつきません。
仕組みは離婚で住宅ローンが残った家はどうする?(ママFPのお金相談所)で先に押さえておくと、専門家に相談するときの話が早くなります。
元夫がローンを払わなくなる、という事故もこの年代では現実に起きます。
その場合の話は元夫がローンを払わないときの対策(ママFPのお金相談所)にあります。
それでも、いちばん大きいのはお金以外の部分
実際に相談を読んでいると、50代で迷う理由の上位は、お金ではなくこれです。
・一人になったとき、何をして過ごすのかわからない
・親の介護が近い/すでに始まっている
・子どもや親族にどう説明するか
・世間体
お金は計算できますが、これらは計算できません。
だからこそ、先に一度だけ具体的に想像しておく価値があります。
どこに住んで、誰と話して、何をしているか。
それを思い浮かべたときに気持ちが軽くなるかどうかが、いちばん正直な答えです。
今日からできること(3つだけ)
1. 年金事務所に一度だけ行く(無料)
「離婚を考えていて、年金分割について知りたい」で通じます。
決めていなくても相談できます。ここを飛ばすのがいちばん損です。
2. 家・ローン・保険の3枚を、紙に出す
名義、残債、満期、受取人。
この3枚があるだけで、専門家に相談したときの精度がまるで変わります。
3. 一人になったときの「収入」を、想像ではなく数字にする
年金の見込み額、いま働いて得られる額、貯蓄の取り崩し。
この年代で働くことに不安がある人は多いですが、
いまは50代以上向けの在宅・時短の求人も普通にあります。応募しなくても、相場を知っているかどうかで計算が変わります。
一人になったあとの時間をどう持つかは、「必要とされてる」以外の自信の作り方も合わせてどうぞ。
最後に
離れるにしても、残るにしても、必要なのは同じものです。
数字と、そのあとの生活の想像。
それを持ったうえで残るなら、それは我慢ではなく選択になります。
この年代でいちばん効くのは、たぶんそこです。
まずは、年金事務所の電話番号を調べるところからで十分です。

