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夫はいる。シングルマザーではない。
それなのに、保育園の準備も、熱が出たときの早退も、離乳食の献立も、予防接種の日程も、全部こっちが握っている。
頼めばやってくれる。でも「頼む」という工程が、いちばん重い。
最近は怒りも湧かなくなってきた。
かわりに来るのは、虚無感みたいなもの。
※以下は実際によくある相談内容をもとに再構成した会話です。特定の個人の投稿ではありません。
まずはこの相談から
「私ばっかり」って思わなくて済む方法を教えてほしい。
怒るのも疲れました。もう何も感じないほうがラクな気がしてます
私はそこから1年かけて本当に何も感じなくなって、夫が単身赴任になったとき、正直ほっとしました
いない方が段取りが早いんですよね
手を動かす量じゃなくて、考える量が全部こっちにある状態
やってくれても、何をやるか決めるのは私なんです
家事の量じゃなくて、家事を管理する仕事が全部片方に乗ってる状態のこと
あなたが疲れているのは、作業量じゃない
出産を境に自分だけ生活が変わった、という感覚が根っこにあるなら、「変わらない夫」への怒りの正体のほうが近いです。
「手伝ってくれてはいる」のに消耗するのは、量の問題ではないからです。
減っていないのは「気づく・決める・覚えておく」の担当のほう。
・おむつが残り3枚だと気づく
・今日の熱で明日どうするかを決める
・来月の健診の日を覚えておく
皿を洗うのは作業です。皿を洗う必要があると気づくのが仕事です。
そして後者は、ぜんぶあなたに乗っている。
だから「手伝おうか?」と言われた瞬間に消耗する。
「何を手伝えばいいか」を考えるのも、こちらの仕事になるからです。
怒りが消えて虚無になるのは、順番として正常
怒っているうちは、まだ相手に期待しています。
期待があるから腹が立つ。
その期待が何度も裏切られると、脳はコストを下げるために期待そのものを畳みます。
これが「何も感じなくなる」の正体です。
つまりあなたが冷たくなったのではなく、消耗を止めるために自動でブレーキがかかっている。
性格が悪くなったわけではありません。
ただし、この状態は長く続けるものではないです。ここから戻ってこられなくなる人を、たくさん見ます。
夫だけ自由に出かけられることのほうが引っかかるなら、夫だけ「ちょっと出かけてくる」が言える話も合わせてどうぞ。
今日からできること(3つだけ)
1. 「頼む」をやめて「渡す」に変える
「ゴミ出しといて」は依頼です。毎回あなたが判断していることになります。
そうではなく、領域ごと渡す。
「ゴミは全部あなたの担当。曜日も、袋の在庫も、分別も」
最初は雑にやられます。それでも口を出さない。
口を出した瞬間、管理の担当が戻ってきます。
2. 見えない仕事を、1枚の紙にする
頭の中にある「覚えておくこと」を全部書き出してください。予防接種、行事、名前つけ、在庫、通院。
これは夫に見せるためでもありますが、本当の目的は自分のためです。
可視化されていない労働は、本人ですら「大したことしてない」と思ってしまうので。
3. 週に90分、完全に手放す時間をつくる
1週間に90分だけ、何の担当でもない時間を取ること。
「子どもを見ててもらう」ではなく、家から出る。カフェでも図書館でもいい。
家にいると、結局こちらが指示を出す係になります。
これは我慢の量の問題ではない
よく「うちの夫はマシなほう」と言う人がいます。比較すること自体が、もう限界のサインです。
比べる相手は他所の夫ではなく、去年の自分にしてください。
去年より眠れているか。去年より笑っているか。
どちらもノーなら、それは「よその家より恵まれている」で片づけていい話ではありません。
最後に
「私ばっかり」と思ってしまう自分を、心が狭いと責めないでください。
実際に、あなたばっかりです。
感じ方の問題ではなく、配分の問題です。
今日それを解決しなくていい。
ただ「これは私の性格のせいじゃない」とだけ、今夜は思ってみてください。

