「手を上げられたわけじゃないし」
「私が悪いところもあるし」
「結婚してるわけじゃないから、相談するようなことじゃない」
この3つを自分に言い聞かせている人に、先に伝えておきたいことがあります。
結婚していなくても、殴られていなくても、相談していいです。
そして、無料の公的な窓口が実際にあります。
※以下は実際によくある相談内容をもとに再構成した会話です。特定の個人の投稿ではありません。
まずはこの相談から
怒らせると2〜3日無視されます。私が謝るまで終わりません。
スマホは毎日見られるし、友達と会う日は「誰と何時まで」を全部報告してます。
暴力はないので、DVではないですよね?
私も同じこと言ってた。「殴られてないから大丈夫」って
2年かけて、そう思うように調整されてるんだよ
私は市の窓口に電話した。結婚してないって言っても普通に聞いてくれた
「まだ何もされてないかも」くらいで電話していい。
相談したからって何か強制されることはないから
デートDVは、暴力だけじゃない
身体的な暴力は、DVの一部でしかありません。
実際にはこの4つが混ざって起きます。
1. 精神的なもの
□ 怒ると数日間、口をきかない(謝るまで続く)
□ 「お前は何もできない」「俺がいないとダメだろ」と言う
□ 人前でバカにする、または人前では別人のように優しい
□ 「別れるなら死ぬ」と言う
2. 行動を制限するもの
□ スマホを勝手に見る、パスワードを教えろと言う
□ 誰とどこにいるか常に報告させる
□ 友達や家族と会うのを嫌がる、理由をつけて止める
□ 服装や髪型を指定してくる
3. お金に関するもの
□ 生活費や貸したお金が返ってこない
□ 働くことに口を出す、辞めさせようとする
4. 身体・性的なもの
□ 物を投げる、壁を殴る、大声で威嚇する(あなたに当てなくても該当します)
□ 嫌だと言っても応じない
2つ以上当てはまるなら、相談していい段階です。
「まだ大丈夫」と思っているうちに相談するほうが、選択肢が多く残ります。
「私が悪い」と思ってしまう理由
この状態にいる人は、ほぼ全員が自分を責めます。それには理由があります。
怒る → 責める → 少し優しくする、というサイクルが繰り返されると、
「優しくしてもらうために、私が正しく振る舞わなければ」という思考が定着します。
これは性格ではなく、繰り返しによって作られた反応です。
だから、あなたが弱いからこうなったのではありません。
相談できる窓口(無料・匿名可)
結婚していなくても使えます。「同居している交際相手」からの暴力は、法律の保護対象です。
同居していない場合でも、相談を断られることはありません。
DV相談+(プラス)
0120-279-889(24時間・通話無料)
電話のほかにメール・チャットでも相談できます。DV相談ナビ
#8008(はれれば)
かけると、最寄りの相談窓口につながります。警察相談専用電話
#9110
事件にするかどうかは別として、まず相談だけしたいときはこちら。各都道府県の配偶者暴力相談支援センター
「(お住まいの都道府県名) 配偶者暴力相談支援センター」で検索。
電話したからといって、別れることを強制されたり、勝手に相手に連絡がいったりはしません。
「話を聞いてもらうだけ」で使って大丈夫です。
離れると決めたときの、安全のための手順
暴力までは行っていないが違和感がある、という段階なら、モラハラのサイン12個のほうが判定しやすいです。
別れ話は、それ自体がもっとも危険なタイミングです。順番があります。
1. 記録を残す。日付と何があったかをメモ。暴言はスクリーンショット、ケガは写真。
2. 密室で話さない。相手の家、自分の家、車の中は避ける。人のいる場所で。
3. 外に味方を1人つくる。誰にも言わないまま動くのが一番危ない。
4. 大事なものを先に移す。身分証、通帳、鍵、スマホの充電器。
5. 相談窓口に先に電話しておく。動く前に一度つないでおくと、いざというとき早い。
「大げさかな」と思うくらいでちょうどいいです。
何もなければ、それでいい。
最後に
2年も、3年も一緒にいた相手を悪者にするのは、簡単なことじゃありません。
いい時期があったのも本当だし、好きだった気持ちも嘘じゃない。
それでも、怖い気持ちを我慢し続けなければ保てない関係は、恋愛ではありません。
今日すぐ別れなくていい。
ただ、上の番号をスマホのメモに1つだけ入れておいてください。
それだけで、次に何かあった夜の選択肢がひとつ増えます。
ここに書いた窓口は、すべて公的機関の無料相談です。
「まだそこまでじゃないかも」の段階で使って大丈夫です。

